Saturday, November 11, 2006

アメリカ初の炭素税導入/just do it.

アメリカで火曜日に行われた投票で民主党が両院で過半数を占めたことは日本でも大きく報道されていますが、同じ日にロッキー山脈の麓に人口9万人ほどの町で重要な法案が可決されたことは見過ごされているようです。
MSNBCによれば、コロラド州ボルダーで、炭素税の導入が可決されたそうです。ヨーロッパではすでにいくつかの国で導入されており、日本でも導入が検討された炭素税ですが,世界最大の汚染国,アメリカで初めてだそうです。

具体的には電気の使用量に応じ,料金に上乗せという形でそうで徴収されるようで平均家庭ではひと月,$1.33、企業は$3.80 の「値上がり」になる見込み。年間に百万ドルとが見込まれる税収は、家庭や企業でエネルギー効率的な使い方を広める目的に使われるとのこと。

ロッキー山脈の麓,コロラド大学のある人口9万人ほどの学園町はこれまでにも環境問題への取り組みで名を馳せてきた場所なので、あり得ることではありますが,58%が賛成票を投じたそうです。

ボルダーはすでに「京都議定書」を独自に「採択」し,二酸化炭素の減少(90年レベルの7%減)に取り組んできました。市で排出されする二酸化炭素の半分が発電によるものであることから,今回の「炭素税」導入へとつながった、USA Today紙はそう説明しています。

なかなか動こうとしない連邦政府,国に働きかけるのは大切ですが、住民レベル、地方自治体レベルでやれることはある。取りかかれるところから取りかかれ,ということでしょうか。

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